よみがえった90年前の足踏みオルガン

前記事で「甲子園の文化と歴史を守る会」で上演された絵本オペラをご紹介しましたが 引き続いて 足踏みオルガンの演奏がありました

そのオルガンが とってもかわいくて歴史のあるものでしたのでご紹介します

足踏みオルガン なつかしいですね
幼稚園 小学校には必ずありました 友達にも持っている子がいました
今は 教会にあるぐらいで すっかりピアノにその位置を奪われてしまいました

今日 ご紹介するオルガンは ある方の思い出のたくさんつまったオルガンです
その方 Mさんとしておきますが 絵本オペラの畑先生に 「実家の蔵に古いオルガンがあるのですが ・・」と話されたのですね
「日本リードオルガン協会」の会員でもある畑先生は その古いオルガンを譲り受けられたのです

長く蔵で眠っていた小さなオルガン
Mさんのお母様(1904年生まれ)が子どもの頃に買ってもらったというオルガンです
お嫁に行くときにもオルガンをおもちになったのです

数十年のときを蔵の中で過ごしていたオルガンは 空気袋が破れペタルは落ち 演奏のできる状態ではなかったそうです

修復をしてくださるところがみつかり こんなにきれいになって帰ってきました

初お広目です

ベビーオルガン


小学校にあったオルガンよりも 一回りちいさな携行型のベビーオルガンです

このオルガンで演奏をしていただけるのです


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続きです

3オクターブの鍵盤を持つ この小さなオルガンは 作られたのは 大正時代 初期だと思われます

オルガン

製造は YAMAHA 鍵盤の上に YAMAHA ORGAN HAMAMATSU とかいてあります
黒鍵は 黒檀でしょうか 木製ですね

オルガン 鍵盤


鍵盤上部を拡大してみましょう

左に YAMAHA ORGAN 中央にイラスト 右に HAMAMATSU と書いてあります

オルガン ロゴ マーク

中央部分の模様には 受賞の文字が見えます 
明治時代に何度か内国博覧会で最高賞を受賞しているそうですから そのことでしょうか

オルガンの背面です
側面には 持ち運ぶための取っ手がついています

オルガン 背面

右上部に紙が張ってありますね
ここに大正という文字が読めたのです これは メーカーサイトの製造№などとは違うと思いますが 購入者の覚書か何かでしょうか?


このオルガンの持ち主だったMさんが でてこられて このオルガンについて 思い出話を話し始められました

小さな頃 お姉さまたちが弾いていて 自分も弾きたかったこと
でも 椅子に座ると足がペダルに届かなくて弾くことができず 立ったまま片足でペダルを踏み 単音で 猫踏んじゃったをひいたこと
座って引けるようになった頃 戦争が激しくなり 龍野(姫路市の西隣 3月に雛めぐりに行ったところです))にあるお父様の実家に疎開したこと
勿論 オルガンも持っていったのです

その頃 本土空襲が始まり 夜 部屋が明るいと敵機の目標になると 灯火管制というのがされ 夜は暗かったのです
オルガンは 電気をつかわず 覚えている曲は暗くても弾けるので よく弾いて遊んだそうです
そのうち のんきに楽器を弾いて遊ぶのもよくないといわれるようになり 遊べなくなったそうです

戦争が終わり もう明るい部屋でオルガンを弾いて歌を歌っても良い時代になったのです

でも 戦後しばらくすると 家庭にピアノがおかれるようになり オルガンは 段々と片隅に追いやられるようになりました

そして このオルガンも蔵にしまわれ そのまま 21世紀になって出してもらえたのです

Mさんは 子供時代 須磨にお住まいで お父様は 何度か ここ 甲子園ホテルにも来られたことがおありだったそうです
オーケストラの入ったパーティの行われるホールの様子などを聞いたことがあるとおっしゃっていました
この部屋のことです

「ダンスパーティなどが行われていたそのホールで このオルガンが演奏される なんて晴れがましいことでしょう
父や母 そしてオルガンもきっと喜んでいるでしょう」と 話を締めくくられました

以前に写したこの部屋 旧甲子園ホテル西ホールです
市松格子の天井と金色の装飾が調和した和と洋のとけあった豪華なホールです

甲子園会館 西ホール


私の小学校のころ オルガンは各教室にひとつあッたように覚えています

ピアノは 講堂にグランドピアノがあり 音楽室にあったのは アップライト型ピアノでした

講堂のグランドピアノは 家のすぐ近くのある会社の社長をしている人からの寄贈品でした
金色の文字で 寄贈 ○○○○ 名前が書いてありました
いつも黒い大きな車がお迎えに来るおじさんでした


いよいよ 演奏です

今日 演奏をしてくださるのは オルガン奏者の大森幹子さん
大森さんは 「やしの実」の作曲家 大中寅二さんのお弟子さんです

この日も 岸和田でのコンサートを終えて この会場に駆けつけてこられました
岸和田のコンサートも100年以上前のオルガンだったようです こちら 

大森さんは この小さなオルガンとは初対面です

小さなオルガンの前に座られた大森さんが 最初に弾かれたのは 「結んでひらいて」 でした

オルガン 演奏

このオルガンを見て 幼稚園でオルガンの周りに子供達がいるシーンが目に浮かんだとおっしゃいました

小刻みに早いピッチで足を動かして弾いておられました
足踏みオルガンを弾いてる姿を見るのは 何年ぶりでしょう
小学校卒業以来見ていないかも知れません

あんなに早く踏んでいたかしら?

そんな疑問が浮かびます

このオルガンは 3オクターブしかないベビーオルガン
空気をためる風袋がとっても小さいのです
絶えず空気を送り込んでいないと音が出なくて ふがふが になるのだそうです
それで必然的に絶えず踏み続けて演奏するということになるそうです

「とっても難しいオルガンです」 とおっしゃていました
難しいけれど いろいろな表現ができるのだそうです

この後 教会音楽や ヘンデル アメージンググレースなどを弾かれました
この小さなオルガンからこんなに大きなはっきりとした音が出るの? と言うぐらい大きな きれいな音でした

オルガン演奏

最後に 「ふるさと」を弾かれ 全員で合唱しました
とってもやさしい気持ちになりました

前半の「絵本オペラ」 と オルガン演奏会 本当にゆったりとした贅沢な時間を過ごさせていただきました


会が終わってから 旧持ち主のMさんが 
「このオルガンから こんなにいい音が出るなんてはじめて知りました 感動しています」とおっしゃっておられました
私も感動しました

私が折にふれて写した写真にも オルガンがありました

まず 大阪市淀川区の聖贖主(せいあがないぬし)教会の古いオルガン
この教会は 昭和11年 ヴォーリズによって建てられました
今はもう使っていないけれど 創建当時のオルガンですとおっしゃっていました
それと 現役のペダルのいっぱいあるオルガンです
このオルガンは ハモンドオルガンでしょうか?

聖贖主教会 古いオルガン 聖贖主教会 新しいオルガン

こちらは 関西学院の礼拝堂のパイプオルガンです
このチャペルは結婚式もできるのですよ 

関学パイプオルガン


会がおわり外に出ると もう外は暗くなっていました

ホールの隣のパブリックスペース 1階ロビーから庭が見えます

1階ロビーからの眺め

ロビーの前の庭には池があります 始まる前に撮っておきました

ここは晩秋には 紅葉がとっても美しいです ライトアップされるのです 
よかったら観てください こちらです

庭

甲子園会館正面玄関です

正面玄関


旧甲子園ホテルは 戦前のホテルがそのままに残っているところから よく映画のロケに使われます

「続3丁目の夕日」のロケもありましたし この3月には 松本清張原作のドラマ「球形の荒野」のロケーション地に選ばれ 田村正和、佐野史郎、草刈正雄、小日向文世といった豪華メンバーによる撮影が、会館内や庭を使って 行われたそうです

今秋、フジテレビが2夜連続で放送するそうです みなくっちゃ!

「甲子園の歴史と文化を守り育てる会」のHPは こちら です


この記事を書くのに 例によって いろいろと検索をしました
検索の言葉は 「足踏みオルガン 画像」

でてきましたねぇ

才気堂という 古いピアノ オルガンの修復をしているお店のBLOGでありました
そっくりのオルガンです 
こちらも きれいにお化粧直しをして 飾られていました 「才気堂」BLOGは こちら

ここのHPには 修復しているほう巣も過程ごとに写真をつけて紹介されていました
すこし違ったタイプのベビーオルガンですが こちらです

足踏みオルガンと書きましたが 正しくは リードオルガン
リードオルガンは、ふいごなどで送り込まれた空気を、リードと呼ばれる金属の薄い板を振動させて音を出します
かつての小学校の教室や家庭に普及していた。

また こんな記事も見つけました

小樽でのことです
「蘇った大正のオルガンの音色!「リードオルガン演奏会」!

興味をお持ちの方は リンクをつけてありますので 読んでみてくださいね



長文にお付き合いくださいまして ありがとうございました

こういう調べものは大好きなのですが いささか疲れました


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カメラ機種名 Canon PowerShot G10
撮影日時 2010/05/29






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コメント

ずっと大切にしてきたものが修理して現代によみがえるなんて素晴らしいですね。
いいお話しだなぁ~

2010/06/03 (Thu) 01:35 | たくあん #HfMzn2gY | URL | 編集

3オクターブの小型リードオルガンは初めて見ました。
よくぞ残っていたものですね。

オルガン(パイプオルガン)は縦笛の仲間ですが、リードオルガンはハーモニカの仲間です。ハーモニウムが正しい名前だと思います(北米ではリードオルガンとハーモニウムを分けるらしい)。
リードオルガンは経年変化で風袋やペダルのベルトが劣化します。
この小型オルガンのペダルはベルトではなく、金属の棒で風袋につながっているようですね。
リードも音が出なくなることがあり、耳かきの親分のような道具でリードを引き出して掃除したりします。
今はリードオルガンの修理をできる人が少ないので、全国から修理依頼があるようです。
私も何度か依頼をしたことがありますし、自分で治せるところは自分で修理します。

2010/06/03 (Thu) 09:11 | AGIOS #HC9guL7U | URL | 編集
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2010/06/03 (Thu) 22:28 | # | | 編集
お返事です

たくあんさんへ

オルガンの修復は かなり費用がかかるようです
それでも あんなに素晴らしい音が出るなんて思いもしませんでした
オルガンの音色 なつかしかったです

AGIOSさんへ

お蔵の中に入れたままずっと眠っていたのだそうです
龍野は ヒガシマル醤油の町 古い町並みが残っています
3月に歩き回りましたが どのお蔵にしまわれていたのかしら

教会ではオルガンが欠かせないですよね
大きな圧倒されるようなパイプオルガンから3オクターブのベビーオルガン 
オルガンと言ってもいろいろですね
AGIOSさんは 修理もご自分でされるのですか
すごいですね

2010/06/03 (Thu) 23:10 | TOSSY #mXJ0wlpU | URL | 編集

こんにちは~

足踏みオルガンというと小学校のを思い出しますが
これはまた小さいですね。

3オクターブ、私の声域ではそれでも広すぎ(笑)

このオルガンの姿を見ながら
オルガンから奏でられる音を想像、、、
いいですねぇ~

2010/06/04 (Fri) 18:32 | とっぷん #zRY05/.E | URL | 編集
懐かしい情緒伺えます

TOSSYさんこんばんは、真夏日が続きます。
足踏みオルガンを拝見して、戦争中もよく耐えて復元されたのですね。
ただただ懐かしく、小学校時代{70年近く前}、を思い出します。
私の元保母時代{半世紀前}も足ふみオルガンで「咲いた咲いた」「結んで開いて」など歌ったものです。
今は各家庭にピアノがありますが、戦前にこのようなオルガンを持たれ、復元されたオルガン、何時までも素晴らしい音色を奏でてほしいです。

2010/06/04 (Fri) 19:46 | HIROちゃんばーちゃん #- | URL | 編集
お返事です

とっぷんさんへ

3オクターブで巣から本当に小さいなオルガンです
でも 良い音が出ていました

HIROちゃんへ

HIROちゃんは保母さんをしておられたのですか
オルガンでしたね

幼稚園で ドングリコロコロも踊りましたよ

2010/06/05 (Sat) 13:47 | TOSSY #mXJ0wlpU | URL | 編集
オルガン

懐かしいです~~~私ももうちょっと大きいでしたがリードオルガンで練習しましたよ。音が出なくなると背面のカバーを外して笛の部分をそっと引き出して誇りをふるってまたそ~~と戻す。何回かやりました。

あのオルガンどうなってるのかな?
幼稚園の歌はみんな練習したのです。

2010/06/06 (Sun) 20:24 | kikuko #EQuk4h4w | URL | 編集

オルガンを見ていたら小学校の時に音楽教室で先生のオルガンに合わせて歌の試験が二人一組でやったのを思い出しました。
2度やり直させられました、なぜなら!声変わりしていない私と友達の声が似すぎて、先生が聞き分けることが出来なかったようです。
結局、一人づつ!計三度歌わされました(*^_^*)
携帯用のオルガン?
似たような大きさのオルガンだったような・・・

昔の小学校の女先生は全員オルガンが弾けたような記憶がありますね。
昔を思い出させる記事でした。

2010/06/07 (Mon) 01:52 | 栄ちゃん #2jqmHG1U | URL | 編集
お返事です

kikukoさんへ

kikukoさんは ミードの幼稚園にお勤めだったのですね
幼稚園 なつかしいです
私は塚口幼稚園でした
当時はまだ幼稚園に行く子供は少なかったです
姉は 塚本の幼稚園に行ったそうです

幼稚園の運動会で どんぐりころころを踊ったこと 覚えています
小さな木造の幼稚園でした 幼稚園は今もありますが すっかり変わっています

栄ちゃんへ

先生のオルガンの伴奏で歌いましたね
私は子どもの頃から声が低く アルトですね
教科書に載っている音階では声が出なかったので いつもすこし下げてもらって歌っていました
合唱部に入っていましたが アルトですからメロディー部分は歌えず つまらなかったです

教室にあったのはもう少し大きなオルガンでしたね
休み時間に弾かせてもらうのが楽しみでした
オルガンが欲しいといっても買ってもらえませんでした
従姉妹のところが買ったのでうらやましくて・・
私は紙のピアノでした

2010/06/08 (Tue) 16:16 | TOSSY #mXJ0wlpU | URL | 編集
こんばんはぁ~~

足踏みオルガンなんて 
 懐かしいですねぇ~ 
 私が幼稚園 小学校は時代はこれだったなぁ~  
 
 私の孫がいる保育園では 電子オルガンだしねぇ~ 

 形がまた 実にユニークですね 
 へ~ 90年くらい前のものですか 

 私の実家にあったのは電子オルガンだったし 
 足踏みオルガンなんて 
 左で伴奏 右でメロディー 
 プラス 両足で一生懸命踏まなければならないと 
 手のほうが 疎かになちゃうかも~ 

2010/06/16 (Wed) 23:42 | kei #CvGXsNjo | URL | 編集
keiちゃんへ

オルガン なつかしいですねぇ
欲しいってねだったこともありました

いま 電子ピアノがあるけれど 蓋も開けることがないです

私は猫踏んじゃったしかひけないもの・・

習う気持ちもなしです

2010/06/17 (Thu) 14:48 | TOSSY #mXJ0wlpU | URL | 編集

5か月も経っているのに今頃おじゃまします。わたしは九州でオルガンを弾いている者です。パイプオルガンが専門でしたが、15年ほど前からリードオルガンの本当の良さに気付き、数々勉強会などで先生をお呼びしたりして自分でもリードオルガンでもコンサートなどしています。リードオルガンは出した音に表情をつけられるので、とても表現力があるんですよね。歌の人の伴奏などもよくしますが、ピアノ用に書かれた譜面を器用にリードオルガンでそれらしく美しく弾くことを生きがいとしております!
さてさて、お見かけした写真の中の教会の現役オルガンですが、「ハモンドかな」と書かれてありましたが、おそらく我が家にあるのと同じ古いクロダオルガンではないかと思います。ふたが閉まっているので確信はないですが、この重々しい素材といい、ペダルの雰囲気といい、まさにうちのオルガンとそっくり。これも現役で弾かれているとしたらかなり驚きなほど古い代物ですよ。故・黒田社長は日本のクラシック用電子オルガンの礎としてクロダトーンという楽器を作られました。昭和50年代は競って教会やオルガニストの自宅に入れられたものです。うちのは30年前にすでに中古でしたから、優に35年から40年は前の楽器です。ちなみにうちのものはもうかなりボロです。(なんとか音は出ておりますが)なんと真空管です。
リードオルガンと違った意味でレトロな貴重品かと思い、重量もめちゃ重いですし、なかなか捨てられません・・・オルガニストを目指して練習していた高校時代の親のプレゼントでもあり、思い出はたくさん詰まっていますしね。

2010/11/03 (Wed) 15:04 | NONNON #- | URL | 編集
nonnonさんへ

長文コメントありがとうございます
オルガニストさんでおられるのですね

聖贖主教会の薄い色のオルガンのことでしょうか
そんなに古いものという風には見えませんでしたが・・
教会の会堂の2階にオルガン室がありました
大きなオルガンでした
ずっと昔 友人がこの教会で結婚式を挙げたことがあり私も出席したのですが このオルガンの演奏だったのかどうかはわかりません

私は兵庫県西宮市ですが 今 西宮船坂ビエンナーレを開催中です
http://funasaka-art.com/
11月6日に ●「風の響き」~リードオルガン&パイプオルガンコンサート~
が 開催されます
この催しも この記事で紹介した大森幹子さんが演奏されます
私は ちょっと別口のイベントに出かけますのでいけないのです
想いでのつまったオルガン 大事になさってくださいね

2010/11/03 (Wed) 23:34 | TOSSY #- | URL | 編集

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